井穴刺絡研究会　掲示板

４０歳代、男性。腰痛の治療で来院ですが、左肩にも痛みがあります。

　腰の動診では前屈で膀胱経上に痛みがビリビリ走ります。
　前屈からの起き上がりでも痛みが出ます。
　座位で左足を持ち上げると腰に痛みが出ます。　
　後屈がやや辛い、反りにくさがあります。

　腹診では左の腹部に強い圧痛=腎臓か尿管…腎臓の治療に左F３井穴刺絡
　左足を上げても痛みが無くなっています。
　
　ここでもう一度、腹診をすると右の腹部の筋肉が張っています。
　右胃経Ｆ６を井穴刺絡すると、立位の後屈・反りが楽にできるようになりました。

　ゴルフをされるので、回転系の動きで傷める右足のＦ２肝経上の圧痛点を探すと、指に激痛！の圧痛点があります。
　右Ｆ２せいけつ刺絡と圧痛点にパイオネックスを貼ると前屈からの起き上がりの痛みが軽減しています。
　次に、スネの横にシビレた痛みを感じるので胆経Ｆ５井穴刺絡をすると楽になって、残るは腰とお尻の痛みです。
　膀胱経上の痛み（良く言われる坐骨神経痛の痛み！？！？！？）なのでＦ４井穴刺絡をしました。
　良くはなったのですが、まだまだ、痛みが深い、傷めた筋肉が多いので後日地元の鍼灸治療に行ってもらうことにしました。

　左肩の痛みは、Ｈ５Ｈ６せいけつ刺絡で直ぐに鎮痛しました。
　ゴルフを子どもの頃からやっていたそうで、そうとうに筋肉がアンバランスとなっているようです。
　一方方向の回転系の動きばかり、ゴルフはあまりおススメではないですね。

６０歳代、女性。今日の高血圧・心臓のセミナー後の実技でのことです。

　みんなで心臓の早期発見をH３井穴刺絡でやった後、膝の痛みの質問です。
　膝を伸ばすのが痛み、強く曲げても痛む、寝る時は少し膝を曲げて寝ているそうです。
　他の動診では、開脚でも痛みが出ます。
　膝の痛みは、伸ばすと膝の裏に出るので腎経膀胱経かと圧痛点を探していると、内外のカカトにパイオネックスを貼っています。
　腎経、膀胱経が原因ではなさそう、これらの経絡上に圧痛点もありません。

　内クルブシの上に手術痕があります。
　子どもの頃に腕から入ったばい菌がここで炎症を起こしたそうで？骨盤の骨を移植した手術だそうです。
　ここには激痛の圧痛点があります。

　この圧痛点を私が指で軽く押さえて、痛みが出る開脚をしてもらうと痛みは半減しています。
　さらに細かく圧痛点を探し、パイオネックスを一個貼ると半減状態が継続しています。
　一個貼ったパイオネックスの前後左右を調べると斜め上に激痛の圧痛点がありましたので、これにもパイオネックスを貼るとほぼ鎮痛、膝を伸ばしても痛みが出なくなっていました。

　記憶に無いくらいの子どもの頃の手術、おそらく２歳前後ではないか？
　そんな手術が今頃痛みを出すのか？
　いやいやこれからです、いろんな痛みの原因になるのは。
　若い頃は柔軟性もあるのでカバーできたのが加齢に伴って硬くなり、運動不足もあれば・・・時々は痛みの確認と治療、ストレッチと筋トレが必要です。

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午後８時から、今回のテーマ、あまりにもタイムリー！『乗り物酔い・二日酔い』です。

　もちろん二日酔いしなければ良いのですが、やってしまう人がいまだにいる！
　患者さんにもいるし、先生にもいるのかもしれませんね。

私達が今やっている井穴刺絡療法は、古来よりあった井穴刺絡を浅見鉄男先生が生理学などを基礎に体系づけられた治療法です。
　井穴に出血刺激を与え、目的の臓器や組織の改善（自律神経）、経絡上の痛みや動きに対する治療（体性神経）をやっています。

　どの井穴を選んで治療を行うか、問診、動診、腹診などを組み合わせてわかりやすく、誰でも簡単に治療ができるように改善を加えています。
　なので、難解な勉強をすることなく、明日からの治療に取り入れることができます。
　
　ただ、刺絡の練習はやった方が良いと思います。
　いざやってみると、血が出せない！
　これでは治療になりません。

　練習は、自転車に乗るようなもので、難易度はありますが、乗り越える方法はあります。
　①一輪車　②二輪車

　①一輪車に乗るには大変な練習をしなければなりませんが、井穴刺絡は一輪車に乗るような難しさはありません。
　②二輪車に乗るにはある程度練習が必要です。
　　ほとんどの人がこのレベルでＯＫです。
　　それでも乗れない人は“補助輪”を付けます。
　　補助輪は、「足湯たんぽ」です…熱湯を入れて２０分、ガンガンに温めれば誰でも出せます。
　　補助輪・足湯たんぽを購入してください。
　　手も冷えている人には、「遠赤美人」を電子レンジ500Ｗ３分間温めて持たせます。

　各地で練習会を行っていますので、どうぞご参加ください。

歩いているとフラフラするモデルさんです。会場に使わせていただいた学校の大先輩です。

　直進でもフラフラするのですが、くるっと方向転換をする時にはグラッとひどくなります。
　運動能力の改善には手足の薬指Ｈ５Ｆ５で副交感神経を抑制して、やや交感神経を働かせる治療をします。

　他の症状としては左脇腹にジンマシンが出て、ややカユミがあります。
　これも副交感神経抑制Ｈ５Ｆ５せいけつ刺絡です。

　Ｈ５Ｆ５せいけつ刺絡をやった後、フラフラも回転のグラッも改善しています。
　１時間ほど経ったところで「脇のジンマシンのカユミが小さくなったよ」とご報告いただきました。