井穴刺絡研究会　掲示板

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７０歳代、女性。昨年秋に背骨の圧迫骨折、その後から腰の痛みが始まって、整形外科や整骨院、カイロに通っています。
　カイロの回数券を買っているのですが、何回行っても治らないので、娘さんから「ぎんなんに行きなさい」と来院です。

　右側屈での痛みが強く出ています。
　腹診では、左上腹部に圧痛、右上腹部には痛みはない？
　腰をトントン叩いても何も感じません。
　乳癌の手術をしているので傷痕の圧痛を調べましたが、圧痛はありません。
　手術は右胸の前から横までの大きな傷です、手術はしたけど後の細胞検査では癌ではなかったそうです。

　足がとても冷たい！
　足湯たんぽで２０分温めました。
　温めた後、もう一度腹診をすると左上腹部の圧痛は解消されていました。
　右上腹部は圧痛は無いけども、硬くなっています。
●腹筋が硬く緊張しているので、押さえられない→痛みを感じない。

　患者さんにも左右を押さえ比べてもらうと「右は硬い、指が入らない」
　肝臓の治療に右Ｆ２井穴刺絡を４０回やったところで軟らかくなって、６０回やったところでは左右差が無くなっています。

　立位で、腰の動診で最初に痛みを感じた右側屈をすると、痛みは全く感じなくなっています。
　補完の意味で右Ｆ６、全身の交感神経の抑制にＦ４井穴刺絡をしました。

　整形外科で担当医は、「圧迫骨折した骨が神経を潰しているので、治ることはない」と言われたそうです。
　カイロでも「原因は骨にある」と言われたとか
　視野を広くして、既成概念を外して、自分の分野だけで判断しないようにと…自分自身もです。

３週間前、膝が痛くなって来た７０才代女性です。

　止めようかと思ったのですが、楽しみにしていたバスハイクに出かけて痛みが強くなり、数日前から、何もしなくても左膝が痛くなっています。
　整形外科でレントゲンやＭＲＩなどいろんな検査をしても異常無し、「リハビリをしていってください」と言われるのを断って、「これは病院ではダメ、ぎんなんに行かなきゃ」と、来院されました。

　しゃがみ込みで痛みが強く膝が９０度曲がったところで激痛です。
　圧痛点を探すと膝には無く、足の親指の肝経上に多数の激痛圧痛点があります。
　これらに円皮針パイオネックス0.6を貼ると、痛みはあるものの動きが早くなっています。

　Ｆ２井穴刺絡を１５０回ほどやってしゃがみ込み（ベッドにつかまって）すると「あら、楽」となっています。
　Ｆ６Ｆ１にも井穴刺絡をして終了しました。

　膝の痛みを軽くするのは私にもできますが、筋力や柔軟性を上げるのは、患者さん自身のトレーニングです。
　このままだと、次、また、痛い所が出てきます。
　錆びたペンチの状態です、、、今日は私が少し油を注しましたが、自分でやらないと！運動です。
　それに、３週間…もっと早く来てください。

先日より毎日肝臓の腰痛で来院されている女性の患者さんです。

　通常の腰痛もあるので、「今日は普通の腰痛の治療からしましょう」
　動診をした後、圧痛点を探すと、右の股関節に激痛の圧痛点があります。
　ズボンの上から押さえてもわかる、腸骨の内側腸骨筋と思われる痛みです。

　円皮針を貼るので、見てみると…盲腸・虫垂炎の手術痕があります！！！

　やらかしました！確認不足です。
　腸骨筋の治療の前に、立位で盲腸・虫垂炎手術の傷の圧痛と癒着の圧痛を調べると５か所にあるので、円皮針パイオネックス0.6を貼りました→やや改善。
　右Ｆ１Ｆ６井穴刺絡をすると、良い感じになっています。

　長く来られている患者さんなので、わかっているつもりでした。
　大いに反省する治療でした。

昨夜はライブセミナーご視聴いただきまして、ありがとうございました。

　臓器と経絡シリーズ、第一回は「肺と肺経」でした。
　肺経は、親指ですので、セミナーのなかでも親指の動きや働きをお話しました。

　手を見ると、どうです、親指だけ他の四本の指から離れてますでしょ、独立した、対立した関係にありますよね。
　ヒトが他の動物とは違う特徴の一つが、親指かもしれませんね。
　お猿さんも器用に手で持ったり作業したりしますが、ヒトほど器用にはやれないのではないかと思います。

　親指の根元の“拇指球”についてのお話もしましたが、大きな筋肉がドンっ！と着いているのではなく、細かな筋肉がアッチコッチから引っ張り合って、とても微細な動きをするために（細い繊維の集合）の結果の大きな拇指球の意味合いがあると思います。

　ご自分の手、小指からクルクル回してみてください。
　次は、薬指、思い通りに回りますか？
　中指はどうですか？比較してください。
　人差し指、随分器用に動きますよね。
　そして、親指、こんなに自由に細かな動きをするのは親指ですね。

　器用のは貧乏、じゃなくて、器用なのは強い力を出せない、親指だけ身体から離れている。
　小指や薬指は体にくっついている動きなので、小指自体の力、薬指自体の力は弱いかもしれませんが、大きな単純な仕事をさせる時には、小指と薬指を使った方が良いのは…テニス、ゴルフ、車の運転、いずれも小指と薬指を使うと楽に力が出せる、安定した力を出せると言われています。
　とは言っても、肩甲骨や背中、体幹のトレーニングをしていないと使える体も使えませんので、がんばって運動しましょう。

　親指と人差し指は、細かな仕事をするのに向いています。　
　親指と人差し指に力仕事をさせたらどうなるでしょう？
　鍛えていれば別ですが、鍛えていない手では壊れてしまって、肘や背中の痛みの原因となります。

●人差し指、大腸経のお話は次回です。

　なので、私が大好きな指圧！するのも好きですが、されるのも大好き！
　若い頃は、指圧をして親指を何度も傷めてしまったことがあります。
　これに懲りて、もう、患者さんを指圧することはありません、もっぱらテニスボールを使って患者さん自身にやってもらっています。
　これの方が自分でメンテナンスできるので喜ばれています。

　癒しのマッサージでバイトしている女性が治療に来られることがありますが、手が、無理でしょう、あなたのその手では、なんにも鍛えられていない、やってもらう方でしょう…
　と、諭して、仕事を変わることをおすすめします。
　指圧は、誰でもできるわけではないと思います。
　マッサージもそうですが、体に手を置かれただけで、、、

　親指って、不思議ですよね。
　面白い指で、感覚も鋭いです。
　最近では、もっぱら圧痛点を探すのに使っています。

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ぎんなん治療院の患者さん向けに発行している「家庭治療通信」４００号を達成して、まだ、続けています。

　ぎんなん治療院のウエブサイトで見ることができます。
　興味のある方は、どうぞご覧下さい。
　お送りしている通信には、これ以外にも資料を入れてますので、ご希望の方はぎんなん治療院０９２－２８１－１４５６６大塚までご連絡ください。

https://igakusha.com/tuusin/