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ラグビーの応援でのどを傷めてしまって、声が出なくなりその後から咳も出るようになっています。

　病院の検査では、間質性肺炎などの炎症の検査をしましたが、悪くなく、でも、漢方薬が出ていまして飲んだけど改善しません。

　炎症の反応無い＝交感神経の異常興奮は無い
　漢方薬で効果が無い＝交感神経の症状では無い

　最近になって、また、咳が出始めているのですが、それは大掃除をやった後から。
　ほこりなどが誘因となって副交感神経が異常興奮したのどのいがらっぽさになっている→のど飴をなめると落ち着くようです。

　大掃除・ほこりの誘因が副交感神経を異常興奮させ、大声の応援で傷めた呼吸器系が感受性が高くなっているので、席の症状が出ている、と、考えました。
　最初ののどの炎症はおさまっているようなので、現在の咳の症状（副交感神経異常興奮）の治療をすることにしました。

　横隔膜から上の症状なので、関係が少ないと思われる足の薬指Ｆ５せいけつ刺絡で副交感神経を抑制して効果を確認しようと思います。
　左足のＦ５井穴刺絡をやったところで「胸が楽になっています」です。
　右Ｆ５せいけつ刺絡でもさらに楽になっています。

　感受性の高い呼吸器系の治療に左右Ｈ１、心臓の治療に左Ｈ３井穴刺絡をしました。
　まだ、のどの真ん中に“何かある”ので、百会の頭部刺絡をすることにしました。
　百会など頭の刺絡は、交感神経を抑制する効果→副交感神経の働きが強くなる可能性があるので、常は１５滴出血のところを５滴出血させて様子をたずねると「前より悪くなっている」です。
　頭部刺絡で相反作用が出て、また、副交感神経症状が少し再燃しています。
　調整するために、左足Ｆ５を５滴出血させて様子を聞くと「良くなりました」

　ここで終了としました。

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今日はいつもなら浅見鉄男先生が書かれた「２１世紀の医学」を教科書にして講習会をやるのですが、腎臓の治療をもう少し深めたいので、ぎんなん治療院の「腰痛症例集」の腎臓Ｆ３の解説をやる予定です。

　症例集をお持ちの方は、お手元に置いてメモ・書き込んでください。
　あの文章量だと説明しきれないところもあったり、動きを見せるとご理解いただけることもあると思います。

40歳代、男性。今朝から深呼吸をすると胸がズキッ！と痛んで大きく呼吸ができません。

　肋骨の骨折をするようなことはしていません。
　深呼吸での激痛は肋間神経痛の可能性があります。
　胸が痛いと言われてますが、実際に痛いのは肩甲骨周りです。
　動診では、右腕のすべての動きで痛みが出ています。
　私の肋間神経痛の経験では、姿勢でそれほどの変化無く痛んでいましたが、患者さんは“寝ると深呼吸しても痛みが出ない”なので、おや～？

　肋間神経痛であれば、手足の薬指Ｈ５Ｆ５せいけつ刺絡での改善が見られると思われるので、肋骨の骨折の診断で前後から胸を押さえての痛みが出ないことを確認後治療をしました。
　肋間神経痛の鑑別診断をするため、右側に症状が出ているので、左手のＨ５左右Ｆ５せいけつ刺絡をしましたが、まったく変化がありません。

　肋間神経痛ではないことを確認後、一昨日の仕事が普段やったことが無い大工仕事であったことを考えて、筋肉系の問題ではないかと圧痛点を探しました。
　右手の合谷、肘周囲、脇の小円筋に激痛がありました。
　右合谷を軽く押さえると深呼吸での痛みは軽減、強く押さえても変化無いのでパイオネックス0.6を貼りました。
　パイオネックスでやや改善しているので、左の合谷に５番針で即刺即抜のシーソー法、すると、さらに改善しています。

　肘の圧痛点に円皮針を貼りましたら少しだけ改善していますが、あまり関係は無さそうです。
　小円筋に激痛の圧痛点があり、これは強く押さえると（私が指圧）呼吸がずいぶんと楽になっています。
　これらの圧痛点の経絡、大腸経Ｈ１、小腸経Ｈ４のせいけつ刺絡をしました。
　呼吸なので試しに肺経Ｈ１せいけつ刺絡をしましたが変化無しでした。

　結局、肋骨の骨折でもなく、肋間神経痛でもなく、筋肉痛だったので、せいけつ刺絡とパイオネックス、それに、小円筋をテニスボールで患者さん自身の圧迫で呼吸も楽になりました。

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